2017/10/21 01:04
ベーシストのみなさん、こんにちわ!
今日はNUDE CABLEの開発に関するお話を少しお話ししちゃいます♪
ヌードケーブルは、新しい製品やミュージシャンの方々からのスペシャルオーダーの際に、気をつけている事があります。
それは
必ずドラムと一緒に爆音チェックする事
です!
あれー
いろんな竿をチェンジしたり、いろんなアンプで鳴らしたりするんじゃないの?
そう思っている方も多いと思います。
実は楽器の種類はそんなに重要視してません。
ただ、セットアップがしっかり出来ている楽器を使う様に心掛けています。
以前にもお話ししましたが、ケーブル単体で「気持ち良い音」は当り前。
でもそれだけでは全く意味が無いと、ライブの現場ではいつも感じております。
ちょっと余談みたいになっちゃいますが、音には「指向性」というものが有るのをご存知ですか?
一般的に高い音は真っ直ぐ飛び易く、低い音は周辺に広がりやすい傾向にあります。
ホームシアターなどの5.1chシステムなどで、サブウーファーの設置場所がテキトーだったりするのはご存知ですか?
これって、低音の指向性がユルいのを利用したものなんです。
低音って、日常では「聴く」というよりは「感じる」というのが、普通の人々の感覚だと思います。
じゃあベースプレーヤーも、そんなに神経質にならなくっていいんじゃない?
そう思ったらまずダメですよ。
先に書きました様に、低音は指向性がユルく、あっちこっちに広がってしまいます。
ボーンって適当に弦を弾いた振動は、スピーカーのコーン紙をダラダラと動かします。
そしてその振動はキャビネットもユルユル動かします。
そんなダラダラした空気の振動は、薄ーくボーカルのマイクに被ったりしちゃうのです。
そしてドラム。
何となく想像がつきましたか?
そうなんです。収集のつかないダラーンとした低音の波は、ドラムにも影響を及ぼします。
一番分かり易いのがスネアのスナッピーの響き。
それと同じ帯域にいるキック。
もちろんタムやスネアのヘッドも、ユルユルと勝手に動かしてしまうのです。
私がテックでライブ現場に入った際には、サウンドメイキングで「低音域の指向性を改善」することを心掛けています。
アンプやエフェクターの設定で、ダラダラから「ドン!」に改善することが出来ます。
でもそれって結構難しくって、なかなか「このアンプならこのツマミ」って訳にはいきません。
ということで、そのサウンドメイキングのコツみたいなのを、必ずケーブル製作のチューニングに取り入れる様にしています。
まずベース単体で弾いて、カッコイイ音が出るのは最低条件。
その後、スネアのスナッピーをONにします。
ベースを弾いた時に、スナッピーが綺麗にシンクロして振動するか。
ミュートした時に、きちんと「スパッ」とスナッピーの振動が止まるか。
実はこの段階で8割くらい、試作品はサヨナラしちゃいます(涙)
さてその次、実際にドラマーに叩いてもらいながらのチェックになります。
最初の4拍は一緒に演奏。
次の4拍はベースはお休み。
ベースが鳴っている時と休んでいる時で、ドラムサウンドにどのような変化があるかをチェックします。
顕著に変化があるのは、もちろんキック。
でもスネアはおろか、ハイハットにも相当影響があるんですよ。
NUDE CABLE的なチューニングが甘い、指向性がユルい製品ですと、ベースが鳴った途端に
ドラムの音がめっちゃ痩せる状態
になります。
もちろんキャビネットやスピーカーはドラマーに向けてません。
でもNUDE CABLE的なチューニングがしっかり出来ていると、
音がカメハメ波のように真っ直ぐ飛んでいくので、ドラムの音が極端に痩せたりしません。
(決して影響がゼロになることはないんですが)
じゃあ、どうやって真っ直ぐ飛ぶ様にチューニングしてるのか、ってのは感覚的なものなので、説明は割愛させて頂きます
(ゴメンナサイ!)
文章で書くと簡単そうですが、これをクリアする為に、屍になったケーブルは数知れず。。。
とまあ、こんな困難をくぐり抜けて来たモデルだけを販売しております。
ステージ上での他のパートのモニタリングで常に困っていらっしゃったら、是非NUDE CABLEを試してみて下さい。
アンサンブルが楽しくなるだけでなく、PAさんのオペも楽になって、結果的にお客さんも今まで以上に楽しんでいただけると思います。
単体で弾いて楽しいだけでは充分ではない。
そんな心構えで、今日もせっせとお作りさせて頂きますので、ヌードケーブルをご使用の際には、安心して爆音カマしちゃってくださいませ!