2017/04/26 16:39
みなさんこんにちわ。
今週は48時間限定ショップの開催を見送り、普通にweb上に陳列しております。
Amazonでの購入に不安な方はぜひこちらからお買い求め下さい。
さて今日は私が作っているモニタースピーカーのお話です。
NUDE CABLEと年を同じく2009年に開発され、現在もマイペースで作らせて頂いております。
ご興味のあるかたは、きっと色々と検索されて「そんなに良く聴こえるの？」と思ってらっしゃるでしょう。
そして何人かの方は「なぜ未だに手作りなんだろう？ちゃんと製品にすればいいのに」と感じている方もいらっしゃるかと思います。
実は何度か企業の方からオファーを頂き、開発を進めた事がございました。
でも一度も上手く行きませんでした。
何故だと思いますか？
このEn'Beeの構造はとてもシンプルです。
ツイーターとウーファーが分かれているマルチWAYが主流のオーディオ業界。
複雑な内部構成のエンクロージャーや、基盤やコンデンサーなどの電子部品が高度に設計され、使われていたりします。
でもこのEn'Beeはとってもシンプルです。
なので提携し、開発を共にしていた企業のオーディオ担当の方々はこう思うそうです。
「このサイズで低音が聴こえるのは何かの間違いに違いない。きっと気のせいだ」
「なんだ、簡単な構造だな。俺ならもっと良く出来る」
「数字でスペックを測らないと何とも言えない。でもフルレンジだからたかが知れているだろう」
そうしてオーディオに詳しい担当者の方々からボロカスに言われ、
出てくる音も超えられる事無く、
結局開発はストップ。毎回プロジェクトは塩漬けになって止まってしまいました。
・CDケースほどのコンパクトなサイズ
・フルレンジというたったひとつのユニット
・キュートなルックス
長年オーディオの畑の方々からすると「規格外」なのです。
今までの文法で考えたとき、「あってはならない事」だったようです。
みなさん「音が、音が」と言ってらっしゃいましたが、
その時に思いました。
「ああ、この人たちは音楽を聴いてるんじゃないんだ。」
そう感じた瞬間、私は必ずニルヴァーナのSmells Like Teen Spiritを出来るだけ大きな音で掛けてから片付ける様にしております。
アーティストはいつも命を削って音楽を創っています。
MP3よりWAVだとかハイレゾだとか、仰る事はわかります。
このスピーカーでもちゃんとシンバルのディストーション具合の違いなんか、手に取るように分かります。
モニタースピーカーを名乗るくらいですから（笑）
でもその前に、もっと大事な事がある筈です。
それにちゃんと気づいて欲しい。
ゴミみたいな理屈でアーティストの世界観を汚さないで欲しいです。
こんなスピーカーが、世の中にひとつくらいあっても問題ないんじゃないでしょうか。
でも、心折れずに作り続けるのって、本当にしんどいんですよ（笑）
では、今日もこれから組み立てます♪
こちらの特設サイトも是非ご覧下さい
