2017/06/26 01:42
ベーシストのみなさん、こんにちわ!
昨年4月のリリース以来、相変わらず大好評なベース専用チューンのType-B。
実は先月、デジマートのwebマガジンでも取り上げて頂きました。
以下、レヴューからの抜粋です。
”気がつけばスルスルとプレイに馴染んでしまっている。”
”アタックの立ち上がりにかかるコンプ感が常に薄いのも特徴のひとつだ。”
”きちんと整理され、研ぎ澄まされた“手の届いた”音質”
”プレイ中のベーシストにさえ、音楽や楽曲そのものに改めて向き合う余裕を与えてくれる、そんな“自分に還る音”を最終的に見つけるためのデバイス”
文章の熱量も何となく他社製品より高めに書いて頂き、感謝しております!
こちらのブログでもType-Bに関しては度々書かせて頂いておりますが、肝心な
「ベース専用チューニングってスタンダードモデルと何が違うの?」
というポイントについて明確に書いてない事に気がつきました。。。。
ごめんなさい!
まず違いについて語る前に、そもそもスタンダードモデルも多くのベーシストに大変高い評価を頂いておりました。
・ピッキングに対する追従性
・過剰な演出の無いリアルなレスポンス
・不要な倍音が少ない素の音
・ヌケの良さから二次加工が容易
などなど。。。
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じゃあ、わざわざベース用など開発する必要なんてないじゃん!
実は私もそう思っていたのですが、みなさん欲深いんですw
という事で、上記の美点を生かしつつ、いろいろチューニングして製品に至ったので大変だったんですよ!
ではその違いに付いて具体的に触れて行きましょう。
1:トーンの密度、解像度を低音寄りに調整
スタンダードは出来るだけ色付けが無いよう、全体域でフラットになるように作られています。
ただ解像度に関してはどちらかというと1.25Khz~2khzが際立つ結果となっています。
アコースティックギター用のType-Aの開発時に発見したハンダ付けによるEQ技術を180度ひっくり返して応用、
80~250Hzに音の密度を集中させる事が出来ました。
またAPEXで実績のあるスタビライザーを再チューニングして搭載することで、低音域のボヤけを解消し、太くタイトな感触を常に感じる様に調整しております。
2:大入力でもリミットしないヘッドルーム
エレキギターのシングルコイルP.Uなどに比べ、エレキベースのアクティブタイプは出力電圧が格段に大きくなります。
シールドケーブルって、実は大きな信号が入るとリミッターが掛かって「まるでコンプで頭を打った感じ」になるんです。
他社モデルに比べて、NUDE CABLEのスタンダードモデルでも充分にヘッドルームが大きいのですが、Type-Bは更に大きな信号でもリミットしないようにチューニング致しました。
余談ですがアコースティック用Type-Aを基にチューニングしたピエゾ搭載三味線専用モデル「暁」にも同じ技術を応用しております。
3:二次振動を拾わない為の組み立て工程
シールドケーブルって、実はケーブル本体に伝わる振動も拾って、楽器の信号とミックスして出力しちゃうんです。
機会がありましたらケーブルの線を指で弾いてアンプから出る音を聴いてみて下さい。
これは決してゼロにする事は出来ません。
ベース用Type-Bは、線材のエージングや組み立て工程の見直しによって、高音域の倍音を拾う事を抑制し、低音域の倍音をタイトにコントロールして、スタンダードに比べて「ミュートが気持ちいいタイトな出音」を感じる様に調整しております。
と、スタンダードモデルに比べると、以上3点が大きく違う所です。
今までスタンダードモデルなどの信号を、コンプやプリアンプのゲインやEQで微調整した感じにしてあるので、正直「スッピンとは言い難い」んですよねwww
例えていえば
「ケーブルの中にテクニシャンやエンジニアが居て、微調整している状態」
なのです。
まあちょっとお節介なのかもしれませんね。
まあちょっとお節介なのかもしれませんね。
でもツマミをあれやこれやと弄って集中出来なくなるなら、
「ポンと繋いで、はいオッケー!」
の方が音楽出来ると思うんです。
本当だったらスタンダードをバージョンUPして解決したかったんですが、なかなか難しいんです。
逆を言えば、それだけ
「スタンダードモデルのバランスは素晴らしい」ってことでもある訳です。
最後にちょっと脱線しましたが、何となくお分かり頂けましたでしょうか?
以上、いろいろ書いてみましたが基本的にみなさんが
「出来るだけ音楽に集中出来るようにお手伝いする事」
だけを考えて作っております。
ジャンルや世代に関係なく、
ベースプレーヤーの皆さんに安心して選んでいただける一本になっております。
どうしても悩みを改善できない、壁にぶち当たっている。
そんな方は是非ともトライしてみてくださいませ!
こちらもお読み下さい。